海洋散骨とは故人様を火葬したあとにその焼骨を粉状に砕き、海へ散布する葬送方法です。葬送方法といえば、遺骨はお墓を建てて埋葬することが一般的でした。しかし、葬礼や供養の概念は日々刷新され、今では新旧さまざまな方法が見られるようになりました。
遺骨を骨壺のまま納骨堂の中に収蔵したり、墓地に遺骨を埋葬しお墓ではなく樹木を墓標とする樹木葬など葬送方法も多様化しています。少子高齢化の影響もあって、今後の日本では「見送る人」よりも「見送られる人」の方が増えていくことは明らかです。
中でも大海原に遺骨を撒く海洋散骨は、そのスケールの大きさから、ある意味爽快さすら感じられるものです。しかし、だからと言って「後腐れがなくて気楽だ」という考えで行うのは感心しません。
この記事では海洋散骨で注意すべきことを3点ご紹介します。
海洋散骨で注意すべきこと
海洋散骨は近年注目され始めた葬送方法ですが、それでも細かなルールが意外と知られていません。想像していたものと違った!とならないようにひとつずつ解説していきます。
① 花束はNG!花びらを用意しましょう。
海洋散骨はその名の通り海へ散骨を行います。そのため環境上、包装紙がいけないことは想像がつきますよね。でも、実は“茎”や“葉”も自然環境に配慮する観点からは取り除くのが正解となっています。茎や葉は海にいる生物が誤って口にしてしまい、生態系を崩す原因となるからです。海洋散骨は自然環境に配慮をした上で成り立っている葬送方式です。その為色とりどりの美しいお花を用意したら、包装紙は取り外し、一輪ずつ丁寧に花びらをほぐしておくようにしましょう。
② 遺影や献酒などは直接目に触れないよう紙袋などに入れて持参しましょう。
意外にも見落としがちなのが「船以外の場所」でのマナーです。船着場には色々な方が往来している可能性があります。弔事がうしろめたいわけではもちろんありませんが、弔いというデリケートな法事を無関係な人々の目に晒すのは控える方が好ましいでしょう。その為、遺影や献酒は他の方の目に触れないよう紙袋などに入れて持参をしましょう。
③ 遺骨は完全なパウダー状にする必要があります。
散骨、と聞くとまるで固形の遺骨をぱらぱらと海に撒くイメージを抱きやすいですが、実際は固形の骨が残っていては散骨はできません。遺骨は事前にパウダー状になるまで粉砕しなくてはなりません。パウダー状にするにはまず細かく遺骨を砕き、その後パウダー状にすり潰していきます。一般的に自身でパウダー状にするにはハンマーを使用して遺骨を砕き、すり鉢などを使ってパウダー状にしていきます。業者では専門の機械を使用することができますが個人で行うのには相当な手間がかかる作業です。
代理プラン
乗船できないご家族に代わり、銀河ステージのスタッフがご遺骨をお預かりし、 心を込めて散骨致します。船が苦手、体調がすぐれないといった方でもお気軽にご相談ください。
合同プラン
数組のご家族が一緒に乗船して散骨を行う、予算を抑えたい方にオススメのプランです。少人数の散骨な為、低予算で提供が可能です。
貸切プラン
思い出を振り返りながら、自由なスタイルで故人様を見送る。“オンリーワン”の海洋散骨を実現するプランです。こちらは船をチャーターして海洋散骨を行います。故人様との最後の時間を心行くまでゆっくりとお別れしていただくことができます。
プレミアムプラン
豪華クルーザーやセスナ、ヘリなどをチャーターして行う、ワンランク上の散骨プランです。豪華クルーザーをチャーターし音楽の生演奏も行い故人様とのお別れをワンランク上の時間にするプランです。そのほかにもさまざまな海洋散骨プランのご用意をしております。また、大切なペットも海洋散骨することができます。
いかがでしたでしょうか。海洋散骨は大海原に散骨をする葬送方法から従来のお墓を建てる葬送方法よりも気軽に行えるように見えますが、意外と気をつける点がありました。
それでも故人様が望んだ海で葬送したい方、最後の時間を特別な時間にしたい方はぜひ一度海洋散骨をお考えください。