海洋散骨とは?費用からマナーまで解説

2024.04.23

コラム


海洋散骨ってどうなの?

人が亡くなると、基本的には火葬されてご遺骨(焼骨)となり、墓地に埋葬されることが一般的でした。
しかし、近年では家族のあり方やお葬式の方法に変化が出てきたことから、お墓を建てない新しい葬送の形が出てきています。

その一つが「散骨」です。
散骨とは、ご遺骨を粉末状にして海や山などに撒くことを指します。自然葬とも呼ばれ、自分が亡くなった後は散骨してほしいと希望する方も増えています。
特に、海洋散骨はその中でも一番人気があります。

この記事では、散骨の基本知識やそのメリット・デメリット、人気の理由についてなどについて説明いたします。
この記事を通じて、散骨という新しい葬送の形について理解を深めていただければ幸いです。

海などにまく散骨とは?


散骨とは、遺骨を粉末状にして自然環境に撒くことを指します。これは、故人を自然に還すという意味から「自然葬」とも呼ばれています。有名な散骨方法としては、海に遺灰を撒く「海洋散骨」、自然の里山などに遺灰を撒く「森林散骨」、遺灰をロケットなどで打ち上げる「宇宙葬」などがあります。

法的には、遺体を墓地以外に埋葬することは法律で禁じられていますが、散骨に関しては「葬送を目的とし節度を持って行う限り、死体遺棄には当たらない」とされています。※参照元:全国海洋散骨船協会

ただし、どこにでも遺骨を撒くわけではありません。自治体によっては条例で規制されているところもあるので、散骨を行う前には事前に確認が必要です。

海洋散骨の特徴は?


海洋散骨は、その名の通り、故人の遺骨を海に返すという形を取ります。
その特徴は以下の通りです。

・自然への還元
生命誕生の起源である海に還ることで、故人の魂が浮かばれるとされています。

・費用の負担軽減
海洋散骨は、墓地の維持管理や墓石の設置などが不要であるため、経済的な負担も軽減されます。

・遺族の負担軽減
管理費や維持費、お布施などの定期的な出費がなく、遺族への負担が少ないです。 法要の必要がない 四十九日法要や一周忌法要などを行わなくてもよくなる。

・セレモニーの自由度
海洋散骨は、陸地から離れた海域で行われるため、船で散骨ポイントまで行き、お別れのセレモニーを行うという特徴があります。セレモニーの形式は自由で、故人を偲ぶ方法も多様です。

 

海に散骨するメリット・デメリットは?

メリットとデメリット

海洋散骨には、下記のような様々なメリットやデメリットがあります。

メリットについて



・経済的なメリット
お墓を建てるためには、平均で約200万円の費用がかかると言われています。これに葬儀費用が加われば、その出費はさらに倍増します。しかし、海洋散骨であれば、これらの費用は大幅に削減されます。 粉骨費用を含めても、従来の埋葬方法の10分の1以下で済む場合もあります。

・維持費の削減
お墓の維持には、お寺との付き合いや霊園への管理料が必要ですが、海洋散骨ではこれらが不要になります。
1周忌や法事も、食事会という形でシンプルに行われるため、祭祀継承者の負担も軽減されます。

・家族の負担の軽減
核家族化が進む中で、お墓を守る人がいなくなるという問題が増えています。
しかし、海洋散骨ならば、墓守を必要とせず、家族の心配事を一つ減らすことができます。

・予期せぬ事態への安心感
お寺や霊園が経営破綻するリスクもゼロではありません。 そんな時、遺骨の受け入れ先を探す手間や費用が発生しますが、海洋散骨ならばその心配はありません。


デメリットについて



・遺骨が手元に残らない

海洋散骨を行うと、遺骨は海に還りますが、それは同時に二度と遺骨を取り戻すことができないということです。
手元供養という選択肢もありますので、全ての遺骨を手元に残すことはできません。

・献花やお参りが難しい
お墓を持たない選択をすることで、お参りや献花が難しくなります。 手元に遺骨がない場合でも必要に応じ、散骨後に仏壇を用意し、僧侶を呼んで供養して頂くことも出来ます。

・家族間のトラブル
海洋散骨を巡っては、家族間で意見の相違が生じることも少なくありません。先祖代々のお墓の扱いや、相続問題へと発展する可能性もあります。
これらの問題は、生前に家族で話し合い、解決策を見つけることが重要です。


海洋散骨は人気が高まっている!

自然へ還りたいという意識の高まりや、お墓の維持費用の削減を求める人々の間で、海洋散骨の人気は確実に高まっています。 具体的な人気の理由については、下記のような内容になります。


海洋散骨が人気の理由 ①【 次世代への配慮が海洋散骨の選択を後押し 】

お墓の維持や管理は時間と労力を必要としますが、海洋散骨ならばそのような負担がありません。これは、次世代への負担を軽減したいと考える人々にとって、大きなメリットとなっています。特に、「家族に墓の管理の負担をかけたくない...」という願いを持つ方には、海洋散骨が適しています。近年では、継承者のいない墓地も増えてきたこともあり、海洋散骨の人気が出てきた理由の1つでもあります。


海洋散骨が人気の理由 ②【 お墓不足解消の新たな選択肢】

近ごろ都市部では、お墓の不足が深刻な問題となっています。しかし、海洋散骨ならば、地域や墓地の制限を受けずに故人を供養することが可能です。そのため、海洋散骨はお墓不足問題の解決策として注目されています。


海洋散骨が人気の理由 ③【 お墓の管理がいらない】

海洋散骨は、その手軽さからストレスフリーな供養方法として注目されています。 お墓の管理には、定期的なお墓参りや墓石の清掃など、精神的・身体的なストレスが伴います。 しかし、海洋散骨を選択すれば、これらの負担を心配する必要はありません。 また、遠方に住んでいる家族や高齢者の方でも、お墓に行かなくても供養をすることができます。


海洋散骨が人気の理由 ④【 経済的な負担を軽減する海洋散骨の利点】

海洋散骨は、経済的な負担を大幅に軽減する供養方法としても評価されています。 一般的に、お墓の建立や維持には高額な費用が必要です。しかし、海洋散骨ならば、その費用は一般的なお墓の約10分の1と言われています。これは、経済的な負担を感じている方々にとって、大きなメリットとなっています。また、初期費用だけでなく、長期的な維持費用も必要ないため、経済面でも安心できます。


こんな方に海洋散骨はおススメ!

海洋散骨は、経済的な負担を軽減したい方お墓の継承者がいない方海や自然を愛する方遺族に迷惑をかけたくないと考えている方、そして宗教的にとらわれたくない方におススメです。 低コストでお墓の管理が不要、宗教的な規則がない海洋散骨は、核家族化や少子化が進む現代社会にマッチした新しい納骨スタイルと言えます。

海洋散骨は人気


海洋散骨の費用相場について

海洋散骨は、故人の遺骨を粉末状にして海に還す方法です。 海洋散骨には、「参加型散骨」と「代行散骨(委託散骨)」の2つの主要な形式があり、それぞれで費用相場が異なります。


・参加型散骨

参加型散骨は、遺族が散骨のために出航する船に同乗し、自らの手で故人の遺骨を海に還す形式を指します。参加型散骨には、遺族1組だけが乗船するプライベートタイプと、複数の組が乗船するグループタイプがあります。

基本料金の相場:遺族1組だけが乗船するプライベートタイプの参加型散骨の基本料金は、おおよそ20万円から30万円が相場です。乗船する遺族が2組、3組と増えるにつれて、料金は比較的安くなる傾向があります。

その他の料金:遺骨を粉末化する粉骨料金として1~2万円、献上や散骨証明書を行う場合は別途料金が必要になります。


・代行散骨

代行散骨は、業者が複数の遺骨を預かり、都合の良いタイミングで一括して散骨する形式です。日取りが固定されず、遺族が同乗しない、複数の遺骨を一度に散骨できるなどの理由から、割安になります。 その相場はおおよそ6~10万円程度となっています。 詳細な費用は業者やプランにより異なるため、具体的な料金については各業者に直接お問い合わせください。
銀河ステージの詳しいプランにつきましては、コチラをご覧ください。

 

海洋散骨のマナーとは?

海洋散骨は、一般的な葬送と同様に、節度を持ち、マナーを守ることが重要です。
海洋散骨を行う海域周辺の施設や住民に迷惑をかけないようにすることや、参列する際の服装についても、海洋散骨特有のマナーが存在します。

海洋散骨のマナー①【散骨は指定された海域で行う】


海洋散骨は、総務省から「マナーを守った葬送の一つとして行われる限りは違法ではない」と示されています。しかし、どこでも散骨を行って良いわけではありません。散骨する場所や海域には十分な配慮が必要です。 例えば、沿岸や養殖場、漁場、船舶航路など、人々の生活と密接に関わる場所で散骨を行うことはマナー違反となります。また、自治体によっては海洋散骨禁止エリアを設けている場合もあります。

海洋散骨のマナー②【遺骨は粉末状に】

海洋散骨を行う際、遺骨をそのままの形で撒くことはできません。そのままの形で海に撒くと、死体遺棄罪などの法律違反に問われる可能性があります。トラブルを避けるためにも、遺骨は粉末状になるまで砕くことが必要です。海洋散骨事業者が守るガイドラインでは、遺骨を2ミリ以下にまで砕くことが求められています。

海洋散骨のマナー➂【環境への配慮】

海洋散骨では、故人への供養として献花と献酒を海へ捧げます。しかし、海をきれいに保つために、花の部分だけを散らし、茎や葉、包み紙は流さないようにします。また、貴金属やプラスチック、ビニール類など自然に還らないものを撒くのは禁止されています。

海洋散骨のマナー④【海洋散骨の当日は喪服を避ける】

一般的な法事では、参加者は喪服を着用するのがマナーです。しかし、海洋散骨を行う当日は、喪服ではなく、動きやすい服装で参加する必要があります。これは、散骨を行うために利用するクルーザーの乗船場所が、人目に触れる場所にあるためです。そのため、周囲の人々への配慮として、平服を着用します。

平服と一口に言っても、さまざまなものがありますが、動きやすさを重視します。 当日の天候によっては船が大きく揺れたり、雨でデッキが濡れて足元が不安定になったりするため、転倒してしまうリスクがあります。また、靴に関しても、女性はヒールの高い靴は避け、靴底が滑りにくい材質の靴を選ぶようにしましょう。


海洋散骨は専門業者に!

海洋散骨は、直接規制や禁止する法律は存在しませんが、それでも「許可を得た場所で行う」「遺骨をパウダー状に粉骨する」といった配慮が必要です。
これらの配慮を怠ると、近隣住民や観光業・漁業関係者間で、トラブルに発展する可能性があります。
特に、知識が不十分な状態で個人による海洋散骨を実施する場合、トラブルに遭うリスクは高まります。
大切な故人との最後のお別れである海洋散骨をトラブルなく行うためには、信頼と実績を有したプロの専門業者に依頼することをおススメ致します。

散骨の専門業者、銀河ステージでは海洋葬も行っております。
故人の旅立ちを、美しい海の記憶とともに心に刻むお手伝いをさせていただきます。
ご相談やお問い合わせは、気軽にどうぞ。

 

 

海洋散骨のコラム

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