最近注目を集めている海洋散骨は、海外ではもともと馴染みのある供養方法のひとつです。たとえば、海に囲まれたハワイでは、古くから原住民のハワイアンは遺骨を海に還す風習があるそうです。ヨーロッパであれば、人気があるのは地中海。ターコイズブルーの美しい海で、ヨーロッパだけではなく中東やエジプトにも囲まれています。
どちらも非常に魅力的な海ですよね。
そんな海外では有名な海洋散骨ですが、日本でも少しずつ認知され始めています。
いざ「海洋散骨をしよう!」と決めたものの、故人様にゆかりのある海があったり、故人様がはっきりと特定の海を指して「ここが好き」と言っていたのでなければ、遺族は「どこに散骨しよう?」と悩んでしまうのではないでしょうか。
そこで今回は海洋散骨を行う日本の海についてと、実際に散骨をする場所を決めるにあたっての考え方についてそれぞれ解説します。
どこの海で散骨をしようか悩んでいる方はぜひ参考にしてくださいね。
日本で散骨を行える海
日本は周囲を海に囲まれた島国です。全て繋がっている海といえども、場所によって海にもそれぞれの特色があります。
日本では「日本海」「太平洋」「瀬戸内海」で散骨を行えますが、それぞれどのような特色があるのでしょうか。
1.日本海
日本海は日本とアジア大陸の間にあり、北に北海道・南に九州と広く面している海です。
サンセットが圧倒的に美しいのはこの海となります。
夕暮れのロマンチックな海と故人様がともにいられる人気の海です。
海自体は寒流の影響が少なく、大都市に面していないことから海水が汚染されにくいです。
しかし、どの地域の日本海で散骨を行うか、またどの季節に散骨を行うかにより大きく海の様子が変わります。
北海道〜東北はもとより冬が非常に寒くなる地域です。
夏は暖流が流れるため、水温は暖かく過ごしやすい海になりますが、冬は大陸から吹く季節風により海が荒れてしまうことが多いです。
寒くなりやすいこの地域では冬の防寒が重要となります。
中部地方〜中国地方も同じく夏は暖かく冬は荒れやすい海となっています。
冬は降水量が増え雪が降ることも多くなります。東北と同じように冬は晴天が少ない海でもあるので天気をよくチェックしておきましょう。
またこの地方周辺では島もよく見られております。
九州は通常の日本海と異なり、それほど日本海のような特徴的な気候はしていません。一般的に日本海では冬は降水量が一気に増えますが九州ではその影響が弱い状態です。
確かに冬は雨が降りやすくやはり晴天は少ないのですがあくまで雨が降りやすいだけであり降水量が一気に増えるような気候はしていません。
どちらかといえば太平洋に近い気候をしています。
日本海の特徴
・冬場は晴天が少なく降水量が増える
・寒い地域は寒さに注意
・サンセットが美しく、海水が汚染されにくい海
2.太平洋
太平洋は三大洋の一つで世界で最も面積・体積が大きい海です。日本に面しているのは主に北太平洋です。
日本海とは異なり、冬は晴天に恵まれる海であり、都市部にも面しているため交通の利便性が高いのが特徴です。
夏などにも晴れますが、雨や台風の影響を受けやすい海でもあります。またサーフィンのメッカも多く、比較的温暖で気温が安定しています。
北海道〜東北は夏は非常に涼しく、暖かくても20度にいかないほどです。これは寒流である親潮のおかげでもあります。
冬も乾燥しほとんど雨は降らない海となっています。一部地域では冬は吹雪になったりする為、可能であれば冬以外の季節に行うことが推奨されます。
関東地方は一部地域を除いて基本的に夏に雨が多く冬には乾燥する太平洋側気候となっています。
台風の影響で梅雨や秋にも雨が多くなります。
散骨を行う上で台風情報は必ず確認しておきましょう。
中部地方〜四国も関東地方と似た傾向があります。四国は後述する瀬戸内海もありますが太平洋側は瀬戸内海と異なりやはり夏に雨が多く冬は晴れ、乾燥するような気候となっています。
晴れは秋の後半から始まることが多いです。
九州地方は南側に位置しておりながらも冬は気温が低い傾向があります。関東地方と似て雨が多く気温も上がりますが、太平洋の影響で冬にはそれほど雨が降らない為このようになっております。
太平洋の特徴
・夏に雨が多く冬は乾燥し雨が少ない
・台風も多い
・温暖で気温は安定している
3.瀬戸内海
瀬戸内海とは中国地方と四国にはさまれた穏やかな内海で、内海とは外洋と狭い海峡で繋がれている陸地に囲まれた海のことです。
その構造から比較的穏やかな気候になりやすい為、晴天に恵まれる日が多いです。
瀬戸内海は多島海と呼ばれるほど島が多く、その数は700を超えます。
友人島ですら100を超える瀬戸内海では様々な景色を楽しむことができるのも大きな特徴です。
また気候だけではなく瀬戸内海は海自体も穏やかで綺麗なエメラルドグリーンが輝いています。
内海は日本海や太平洋とは全く違う魅力があり、特に中国地方や四国にお住まいの方には人気の海です。
瀬戸内海の特徴
・気候も海も穏やか
・多島海と呼ばれるほど島が沢山ある
・綺麗なエメラルドグリーンの海
散骨する海の決め方
では、実際に「散骨をしよう!」と思った際にどのような基準で決めればいいのでしょうか。
特にお客様から寄せられる基準をご紹介します。
🔹近場の海
まずは遺族の方、または故人様のご自宅から近い海です。
こちらは近場の海であれば交通費や遺族の方の負担が少ない為非常によく選ばれます。
また、故人様の思い出の海であるケースも少なくありません。
🔹思い出の土地の海
幼少時に訪れた、家族旅行や新婚旅行で来たことがある…など。故人様との深い思い出や特別な意味を示す海に散骨を望まれる方も多くいます。
こういった海は普段より少し足を伸ばしてでないと行けない場所にあるので、毎年その海へ旅行することがお墓参りになっている方もいます。
🔹お好きな映画や小説に出てくる海
故人様が生前好きだった映画や小説などの作品に出てくる海を選ばれる方もいます。
その場所は島に囲まれていたり、都会からすぐの海であったり種類は豊富です。
映画のワンシーンで流れたBGMを流したりするとより特別な時間にすることができますね。
🔹プランで海を決める
一言で海洋散骨と言っても様々なプランがあります。銀河ステージでは、スタッフがご遺骨をお預かりし、故人様のご遺骨を代わりに散骨する代理散骨や、船をチャーターし貸切状態で散骨をする貸切プラン。
さらに豪華クルーザーをチャーターし、音楽の生演奏を聴くことができる豪華なプレミアムプライベートプランもご用意がございます。
ご自身が選択するプランによって故人様と一緒に見たい景色がある海、乗船される遺族の方の移動やご意志に沿った海、豪華なプランだからこそ海も特別感のある海にする方もいます。
どこの海にするか相談したい方は銀河ステージへ
いかがでしたでしょうか。
海は地球の色と言っても過言ではないくらい広大で、大自然そのものです。
そのため理想やイメージだけで決めてしまうと、実際は違ったというような事があるかもしれません。
また、日本海側と太平洋側では天候が大きく異なります。家族と話し合ってどこの海にするか既に決まっている方も、散骨という点を踏まえて、もう一度その海の特色を知っておくことをおすすめします。
もしもうまく決められない、もっと細かくおすすめの海や、予算と相談がしたい…そんな方は銀河ステージへお任せください。
銀河ステージでは、故人様、そしてご家族様の想いにお応えするために、様々な海洋散骨プランを提供しております。
様々な海洋散骨を行ってきたスタッフが初めての方でも安心してご利用できるようにしっかりとご相談・サポートを致します。
また、銀河ステージでは海洋散骨生前予約もご用意しております。
ご自身の散骨についてや、希望されたい海域、お値段のご相談ももちろんお受け致します。
ぜひ参考にしていただき大切な故人様との最後の時間をお過ごしください。