散骨は海洋沖合で?海洋散骨は違法?【徹底解説】

2024.06.04

コラム
散骨は海洋沖合で?海洋散骨は違法?

近年、従来の墓地埋葬に代わる選択肢として、近年注目を集めているのが海洋散骨です。海洋散骨は、遺骨を粉末状にして海に撒く方法で、故人を自然に還すという新しい形の葬送方法です。都市部での墓地不足や高額な墓地費用といった問題を背景に、海洋散骨は多くの人々にとって魅力的な選択肢となっています。環境への配慮や故人の希望を尊重するこの方法について、詳しく見ていきましょう。

散骨とは?海洋散骨の基礎知識

海洋散骨は、遺骨を海に撒くことで、自然に還すことを意味します。海洋散骨は、故人の希望を尊重し、環境に配慮した方法として多くの人に選ばれています。

海洋散骨の基本情報

海洋散骨の歴史と背景

海洋散骨は古くから行われてきましたが、現代の形で普及し始めたのは20世紀後半からです。日本では1990年代に入り、個人や専門業者によるサービスが登場し、徐々に認知度が高まりました。

背景には、都市部の墓地不足や高額な墓地費用の問題があります。

海洋散骨のメリットとデメリット

メリット
  • 墓地の購入や維持費がかからないため、長期的に見て経済的
  • 次の世代への負担が少ない
  • 本人の希望が叶えられる
デメリット
  • 遺族の同意: 遺族全員の理解と同意が必要です。
  • 法律と規制: 法的な制約があるため、手続きが煩雑になることがあります。
  • 思い出の場所の欠如: 物理的な墓地がないため、故人を偲ぶ場所がないと感じる遺族もいます。

海洋散骨の手続きと費用

ここでは、海洋散骨を行うために必要な手続きと費用について解説していきます。

海洋散骨の手続きと費用

必要な手続きと準備

遺族の合意
遺族と話し合い、散骨することの同意を得ることにより、後々のトラブルを避けることができます。
業者の選定
信頼できる業者を選び、サービス内容や費用を確認します。
粉骨作業
遺骨を0.2mm以下の粉末状になるように粉骨します。
散骨の日程と場所の決定
業者と相談して、散骨を行う日程と場所を決めます。天候によって予定日が変わることもあります。
必要な書類の準備
火葬許可証のコピーなどを準備します。
散骨セレモニーの計画
業者と相談して、適切な内容でセレモニーを計画します。
散骨の実施
計画に基づいて散骨を実施します。

海洋散骨の費用の目安

海洋散骨の相場はプランによって異なりますが、 費用相場の平均は5万円〜20万円程になります。

その他の詳しい散骨費用相場につきましては、コチラの記事でもご紹介しておりますのでご覧ください。

海洋散骨の法律と規制

海洋散骨の法律と規制

日本における海洋散骨の法律

海洋散骨は日本においても注目されている葬送方法ですが、その実施に際しては法的な側面に注意が必要です。日本には海洋散骨を明確に禁止する法律は存在しませんが、遺骨の取り扱いや散骨方法については一定の規制が設けられています。

遺骨の取り扱いに関する法律

日本における遺骨の取り扱いは、「墓地、埋葬等に関する法律」(通称:墓埋法)によって規定されています。この法律は、遺骨が尊厳を持って扱われることを目的としています。墓埋法に基づき、遺骨は遺族の希望に沿って適切に保管または処理される必要があります。

散骨が遺骨の廃棄扱いにならない理由は、その目的と方法にあります。遺骨を単に廃棄するのではなく、自然に還すために適切な手続きを踏んで行われるからです。遺骨を粉末状にして、環境に配慮した形で散骨することにより、故人の遺志を尊重しつつ、自然に還すという意味が強調されています。そのため、海洋散骨は遺骨を自然に還すという目的が明確であり、適切な方法で行われる限り、墓埋法に違反することはありません。

しかし、遺骨をそのまま撒いたり、細かくパウダー状にしない場合、刑法190条の条文に定められている、「死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、3年以下の懲役に処する。」という内容に基づき、遺骨は死体と同じように損壊したり遺棄したりすると懲役の罪に問われます。

海洋散骨に関する具体的な場所の規制

海洋散骨を行う場所に関する規制があります。公衆の衛生や環境保護の観点から、散骨は沿岸から一定の距離を離れた海域で行うことが求められます。通常、散骨は陸地から約2~3km以上離れた場所で行われることが推奨されており、具体的な距離は地方自治体の指導や海域の特性によって異なる場合があります。

また、散骨場所としては、漁業権のある海域や海水浴場など、人々が日常的に利用する場所は避ける必要があります。これにより、他の海洋利用者や環境への影響を最小限に抑えることができます。

違法性の有無と法的リスク

海洋散骨が違法になる場合

海洋散骨が違法とされるケースは主に以下の通りです。

  • 不適切な遺骨の処理: 遺骨を粉末状にせずにそのまま散骨すると、法的に廃棄物とみなされる可能性があります。遺骨は必ず細かく粉末状にする必要があります。
  • 規制された海域での散骨: 漁業権が設定されている海域や海水浴場など、公衆が利用する場所での散骨は法律で禁止されています。また、沿岸近くでの散骨も環境保護の観点から制限される場合があります。
  • 許可を得ずに散骨を行う: 散骨を行う際に必要な許可や手続きを怠ると、違法となります。特に、船舶を使用する場合は、海上交通に関する法律を遵守しなければなりません。

法的リスクを回避する方法

  • 適切な遺骨の処理: 遺骨は専門業者に依頼して粉末状にしてもらいましょう。粉骨することで、環境への配慮がなされ、法律に適合した形で散骨が行えます。
  • 適切な海域の選定: 散骨を行う海域は、漁業権や公衆利用の場所を避け、法律に基づいて指定されたエリアを選びます。信頼できる業者と相談して、安全で合法的な海域を選びましょう。
  • 必要な許可の取得: 散骨を計画する際には、必要な許可や届出を適切に行います。特に船舶を使用する場合は、海上交通法に基づいた手続きを踏むことが求められます。

海洋散骨の流れ

海洋散骨の流れ

散骨までの準備プロセス

  • 事前準備: 散骨の日程と場所を確定し、必要な書類を揃える。セレモニーの内容を具体的に決め、家族や友人に通知します。
  • 打ち合わせ: 散骨業者との最終的な打ち合わせを行い、当日の流れや注意事項を確認します。
  • 必要な物品の準備: 散骨用の花や献花、故人を偲ぶための音楽や写真など、セレモニーに必要な物品を準備します。

海洋散骨当日の流れ

  • 集合と出発: 指定された集合場所に集まり、業者の案内に従って船に乗り込みます。
  • セレモニーの実施: 船上でセレモニーを行います。故人への思いを込めた音楽やスピーチ、献花などを行います。
  • 散骨の実施: セレモニー終了後、遺骨を海に撒きます。この時、散骨の方法や手順について業者の指示に従います。
  • 帰港と解散: 散骨が終わったら、船で帰港し、解散します。必要に応じて、家族や友人と共に故人を偲ぶ時間を過ごします。

海洋散骨の注意点とマナー

環境への配慮と注意点

海洋散骨を行う際には、環境への配慮が必要不可欠です。遺骨を粉末状にすることで、自然に還る時間を短縮し、海洋生態系への影響を最小限に抑えることができます。また、散骨用の花や紙などは自然に分解される素材を選ぶことが望ましいです。これにより、海洋環境に負担をかけずに散骨を行うことができます。

遺族への配慮とマナー

遺族の感情にも十分に配慮することが重要です。散骨の際には、遺族全員が納得し、心の準備が整っている事を確認しましょう。また、セレモニー中の服装や言動にも注意を払い、故人を敬う気持ちを一番に考え執り行うようにしましょう。そうすることによって心温まるセレモニーで故人を偲ぶことができます。

海洋散骨を検討する際のポイント

海洋散骨は、環境への配慮や経済的な理由から注目される新しい葬送方法です。海洋散骨を検討する際は、専門業者のアドバイスを受けつつ、遺族全員の合意を得て進めることが大切です。法律や規制を守りながら、故人を敬い、自然を大切にする心を持って行いましょう。

散骨の専門業者、銀河ステージでは海洋葬も行っております。故人の旅立ちを、美しい海の記憶とともに心に刻むお手伝いをさせていただきます。ご相談やお問い合わせは、気軽にどうぞ。

銀河ステージ:https://xn--6xwxi312d.net/

海洋散骨のコラム

お問い合せ・お申し込み

各種サービスのお問い合せなど、お客様のご要望に沿って海洋散骨のプランをご提案いたします。

ご不明点やご相談も弊社のコンシェルジュが誠意を持って対応させて頂きますので、お気軽にお問い合わせください。

お電話でのお問い合わせ

0120-426-388 土日を除く9:00〜18:00

メールでのお問い合わせ
お問い合せはこちら

メールでお問い合せをご希望の方は、ボタンからお進みください。





    0120-426-388 9:00〜18:00
    (土日を除く)