海洋散骨に許可は必要?法律の真実と準備チェックリスト【2025年最新版】

2025.09.19

コラム
海洋散骨は許可が必要?法律と手続きガイド

海洋散骨の法律・許可完全ガイド:違法にならないための準備とマナー

はじめに:不安を解消するために

海への散骨を検討中の方なら、「散骨に許可はいるの?法律違反にならない?」と心配ですよね。本記事ではその不安を解消すべく、海洋散骨の法律上の扱いを解説するとともに、準備に必要な手続きやマナーをチェックリスト付きで紹介します。

海洋散骨とは何か

海洋散骨とは、故人の遺骨を粉末状にして海に撒く葬送方法です。従来はお墓に納骨するのが一般的でしたが、近年「自然に還りたい」「子供に負担をかけたくない」との理由で選ぶ人が増えています。

特に都市部では墓地の確保や維持が困難になっており、新しい供養の形として注目されています。法律的には墓地埋葬法に規定されていない方法で、適切に行えば法的問題はありません。

海洋散骨に許可や届出は必要?

結論:特別な許可は不要

日本では海洋散骨に特別な許可や届出は必要ありません。散骨を直接禁止する法律は存在しないためです。

墓地埋葬法との関係

  • 墓埋法第4条「墓地以外での埋葬禁止」は「埋蔵」が対象
  • 散骨は「撒く」行為で対象外
  • 1991年の法務省見解:「節度をもって行われる散骨は違法でない」

刑法・遺骨遺棄罪との関係

  • 刑法第190条は「遺骨の遺棄」を処罰
  • 葬送としての散骨は該当しない
  • 2mm以下に粉骨すれば「損壊」とは見なされない

※ただし一部自治体では独自の条例があります(北海道長沼町・静岡県熱海市など)。

散骨準備チェックリスト

チェックリスト
  • 親族の同意を得た
  • 火葬許可証・改葬許可証を確認
  • 遺骨を粉骨(2mm以下)
  • 散骨日時・海域を決定し船予約
  • 予備日を設定
  • 服装・持ち物の確認
  • 自治体条例の確認

必要書類

  • 火葬許可証(提出義務は無いが保管必須)
  • 改葬許可証(墓から取り出す場合に必要)
  • 身分証明書・契約書(業者利用時)

散骨方法と費用相場

方法 費用相場 特徴
自分で行う 10~30万円 船をチャーター/責任が重い
業者に依頼 5~30万円 手続き代行/安心だが費用高め
粉骨のみ依頼 1~3万円 費用を抑えつつ安全性も確保

海洋散骨のマナーと注意点

  • 場所:陸地から1海里以上沖合
  • 時間:人の多い時期や時間帯は避ける
  • 服装:喪服は避け、平服で安全重視
  • 副葬品:自然に還らない物は禁止/花は花びらのみ
  • 親族の合意形成は必須

地域別散骨規制

自治体 規制内容 備考
北海道長沼町個人散骨禁止事業者のみ許可
北海道七飯町自粛要請ガイドライン制定
静岡県熱海市岸から10km以上夏季は自粛要請
静岡県伊東市岸から10km以上観光地配慮
長野県諏訪市湖への散骨禁止諏訪湖が対象

よくある質問(Q&A)

Q&A
Q1. 届出は必要?
A. 原則不要。ただし条例により規制がある場合あり。
Q2. 岸から近い場所でも可能?
A. 陸地から1海里以上沖合が目安。
Q3. 船がなくても散骨できる?
A. チャーターや業者依頼で可能。
Q4. 必要書類は?
A. 火葬許可証、改葬の場合は改葬許可証。
Q5. 環境への影響は?
A. 遺骨は無害。人工物は禁止、花は花びらのみ。
Q6. 散骨後に役所報告は必要?
A. 義務はないが、証明書を受領すると安心。

まとめ

海洋散骨は基本的に許可不要で違法ではありません。ただし、故人や周囲への配慮が欠かせません。

  • 許可不要だが条例確認は必須
  • 粉骨・書類・親族合意を忘れずに
  • マナーとルールを守ることが成功の鍵

準備の過程も供養の一部です。正しい知識を持って臨めば、心温まるお別れとなるでしょう。

海洋散骨のコラム

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