墓じまいの費用はいくら?総額・内訳・相場を徹底解説

2025.02.19

コラム


「墓じまいをしたいけれど、費用がどのくらいかかるのか分からない…」
そんな疑問をお持ちではありませんか?
近年、少子高齢化やライフスタイルの変化により、墓じまいを考える方が増えています。
しかし、実際に進めようとすると、墓石の撤去費用、遺骨の供養費、手続き費用など、さまざまなコストがかかることに気づくでしょう。

本記事では、墓じまいにかかる総額の相場や内訳、費用を左右するポイントを解説します。
無駄な出費を抑えつつ、自分に合った方法を見つけるための参考になれば幸いです。


墓じまいの費用はいくらかかるのか?

 

墓じまいの平均費用とは?

墓じまいは、家族の思い出が詰まった場所を整理する大きな決断ですが、費用は決して安くありません。
一般的な相場は20万円~50万円ほどで、墓地の立地や墓石のサイズ、手続き内容により変動するため、事前にしっかりと見積もりや専門家への相談を行うことが重要です。


墓じまいの費用を左右するポイント

 

1. 墓地の場所・環境と管理形態

墓じまいの費用は、単に地域やアクセスの問題だけでなく、どの組織が管理しているか、運営形態や施設の状態にも左右されます。

管理主体・運営形態の影響

・公営墓地(都営、市営など)

費用の背景:
・料金体系が統一されているため、費用が比較的安定している場合が多い。
・手続きが厳格な分、追加オプションや柔軟な対応が限られる可能性がある。

具体例:
東京都内の都営墓地では、基本料金が明確に定められており、追加費用は作業条件に応じた最小限のものとなる傾向があります。


・民営墓地

費用の背景:
運営主体によってサービス内容やオプションが大きく異なり、利益が上乗せされるため、全体として費用が高くなることがある。

具体例:
同じ都市部内でも、民営墓地では、撤去作業に15~30万円程度の追加費用が発生するケースがあり、オプションサービスの選択によってさらに費用が変動します。


2. 墓石の撤去費用の目安

墓じまいの費用は、墓石のサイズ、さらに外柵などの付帯設備によって大きく異なります。
具体的な目安として、以下のような費用感が参考になります。


・小型の墓(1㎡未満):約5万円~10万円
・中型の墓(1㎡~2㎡):約10万円~20万円
・大型の墓(2㎡以上):約20万円~30万円以上
・外柵がある場合:外柵の撤去に追加で約5万円~10万円ほどかかることもあります。

これらはあくまで一般的な参考値です。実際には、墓石の重量や彫刻の複雑さ、使用されている素材(天然石や特殊加工が施されたものなど)によって、作業の難易度や必要な機材が変わり、費用が上乗せされることもあります。


3. 閉眼供養のお布施

墓じまいを行う際、墓石を撤去する前に「閉眼供養(魂抜き)」を行うのが一般的です。
これは、お墓に宿るご先祖の魂を抜き、正式に供養を終えるための儀式です。

◆ 閉眼供養のお布施の相場

3万円~10万円が一般的な目安
お寺によっては、5万円~20万円程度になることもある
お布施の他に、お車代や御膳料(5,000円~1万円程度)を包む場合も


◆ 費用を抑えるポイント

菩提寺がある場合、事前に金額の目安を確認する
自治体の共同墓地などでは、僧侶の手配が不要な場合もある
自分で供養を行うことを選択する人も増えている


4. 供養方法の選択

・再埋葬の場合

費用の背景:墓じまい後に遺骨を新たな墓地へ移すためには、改葬許可の取得や新しい墓地の手配が必要です。

具体例:改葬許可申請の代行サービスや、新たな埋葬場所の契約により、数万円から数十万円の追加費用がかかることがあります。


・納骨堂利用の場合

費用の背景:納骨堂は施設利用料や管理費が発生します。これらは施設の立地や規模、サービス内容によって大きく異なります。

具体例:初期費用として30~50万円、月々の管理費が数千円~1万円程度かかるケースがあります。


・散骨・永代供養の場合

費用の背景:散骨の場合は専用の業者を利用するための手数料や設備使用料、永代供養の場合は供養費用が別途必要です。

具体例:散骨の手配費用や、永代供養プランによっては、全体で数十万円の追加費用が発生することもあります。


5. 作業の難易度

  ・標準的な設置状態

費用の背景:墓石がしっかり固定されており、撤去作業がシンプルな場合、基本料金内で対応可能です。

具体例:一般的な状態の墓地なら、標準料金で撤去作業が完了するため、予算の見通しが立てやすいです。


・特殊な設置状態や老朽化の場合

費用の背景:古い墓石や、周囲に障害物がある、または構造が不安定な場合、解体作業が難航し、追加の安全対策が求められます。

具体例:このような場合、標準料金に加えて10~30%の増加料金が発生し、場合によっては撤去作業全体のコストが大幅に上昇することもあります。


6. 行政手続きと許可取得

・自力で手続きする場合

費用の背景:自分で改葬許可などの行政手続きを行うと、直接的な費用は抑えられますが、手続きにかかる時間と労力は無視できません。

具体例:書類作成や各種申請を自分で行う場合、直接的な費用は少ないものの、手続きの不備により再申請が必要となるリスクがあります。


・専門業者に依頼する場合

費用の背景:専門業者に手続きを依頼すれば、迅速かつ確実に手続きが進む反面、サービス料金として追加費用が発生します。

具体例:改葬許可申請やその他の手続き代行サービスで、5~10万円程度の費用がプラスされることが一般的です。
また、業者によっては手続きの代行費用がパッケージ料金に含まれている場合もあります。


7. 骨壺に入った遺骨とそうではない遺骨の取り扱い

・骨壺に入った遺骨の場合

課題:既に遺骨が骨壺に収められている場合、基本的には取り出し作業が容易ですが、骨壺の状態や固定状況が十分かどうかを確認する必要があります。

費用の背景:遺骨が整理されているため、個別の拾い上げや再配置の作業が不要で、作業工程がシンプルとなります。

具体例:例えば、骨壺にしっかり収められた遺骨の場合、取り出し作業のみで済み、追加の移し替え作業が不要なため、基本料金(3~5万円程度)の範囲内で作業が完了することが一般的です。


・骨壺に入っていない遺骨の場合

課題:遺骨が墓石内にそのまま残っている場合、固着や散乱、さらには拡散している可能性があり、特に5年以上経過していると拾い上げが非常に困難になるケースもあります。そのため、まずは墓の納骨室(またはカロート)の現状確認が不可欠です。

費用の背景:遺骨が骨壺に入っていない場合は、取り出し作業に加えて、個々の遺骨を丁寧に回収し、後日骨壺へ再配置する工程が追加されます。

具体例:現状確認の結果、遺骨が固着・拡散していると判断された場合、追加の拾い上げおよび移し替え作業が必要となり、取り出し作業全体の費用が通常の基本料金に対して1~2万円増加することがあります。


墓じまいの総額と内訳

 

ケーススタディ①:標準的な都市部の墓(中型墓)の場合

背景:
・都市部の公営墓地(1.5㎡)にある墓
・遺骨は3体、すべて骨壺に収められている
・閉眼供養を行い、永代供養墓へ改葬

総費用の目安: 約45万円
※平均参考価格になります。
ケーススタディ① ポイント:
・公営墓地のため、撤去費用が比較的安価
・遺骨が骨壺に入っているため、追加の整理作業なし
・永代供養を選択し、今後の管理費が不要


ケーススタディ②:民営墓地での大型墓の場合

背景:
・民営墓地(2.5㎡)にある立派な墓石
・遺骨は5体、骨壺のない遺骨も含まれる
・遺骨を納骨堂へ移し、墓じまいを実施

総費用の目安: 約85万円
※平均参考価格になります。
ポイント:
・民営墓地は撤去費用が高め(石材店による)
・納骨堂を選択し、長期的な供養が可能
・骨壺のない遺骨があったため、追加作業が発生


ケーススタディ③:老朽化・自然災害の影響がある特殊な墓の場合

背景:
・山間部の寺院墓地にある古い墓(1.2㎡)
・墓石が傾いており、崩壊の危険がある
・遺骨は散骨を選択
総費用の目安: 約55万円
 ※平均参考価格になります。
ケーススタディ③ ポイント:
・墓石の劣化が進み、安全対策を含む撤去作業が必要だった
・遺骨が古く、土に還りかけていたため、整理作業が発生
・散骨を選択し、今後の供養費用を最小限に


ケーススタディ④:墓じまいと散骨をセットで行う場合

背景:
・遠方の実家にあるお墓(1.8㎡)、維持が困難
・子ども世代が引き継がないため、墓じまいと散骨を実施
総費用の目安: 約46万円
 ※平均参考価格になります。
ポイント:
・墓石の撤去と供養をセットで行い、費用を抑えた
・散骨を選択し、今後の管理費が不要に
・墓じまい後の遺骨の取り扱いまでサポートされるプランを活用


業者選びで費用を抑えるポイント

墓じまい専門業者

特徴:
墓石の撤去から役所の手続き、供養までトータルサポート。
費用が分かりやすく、全国対応可能な業者も多い。
費用を抑えるポイント:
・ 一括プランを活用し、個別依頼するより安く済ませる。
・ 口コミを確認し、価格とサービスのバランスが良い業者を選ぶ。


葬儀社・供養会社

特徴:
遺骨の供養や散骨など、供養に関するサービスと併せて提供。
永代供養や納骨堂の手配が可能。

費用を抑えるポイント:
・ 墓じまいと永代供養をセットで依頼し、割引が適用されるプランを探す。
・ 遺骨の取り扱いについて事前に確認し、追加費用が発生しないようにする。


複数の業者から見積もりを取る

同じ作業でも業者によって費用が異なるため、最低でも3社から見積もりを取り、比較することが重要です。
◆ 見積もりで確認すべきポイント:

・すべての作業が含まれているか(「一式」など曖昧な表現に注意)
・追加費用が発生する条件が明確になっているか
・役所手続き代行の有無(自分で行うと費用を抑えられる)

費用を抑えるコツ:
・業者ごとのサービス内容を比較し、必要なものだけを選ぶ。
・期間限定の割引やキャンペーンを活用する。
・墓石の撤去作業のみを業者に依頼し、手続きは自分で行う。


費用の内訳を細かくチェック

見積もりをもらったら、費用の内訳をしっかり確認し、不要な費用が含まれていないかチェックしましょう。

特に注意するポイント:
「追加作業費」が発生しないか確認する。
「遠方対応費」など隠れたコストがないかチェックする。


自分に合った業者を選ぶ

業者選びの際には、自分の希望に合ったサービスを提供しているかを考えることで、無駄な費用を省くことができます。


◆ こんな方には石材店がオススメ
すでにお付き合いのある業者がいる
墓地のルールに詳しい業者にお願いしたい
しっかりとした撤去作業を希望している


◆ こんな方には墓じまい専門業者がオススメ
役所手続きや供養もまとめて依頼したい
費用を分かりやすく提示してほしい
全国対応の業者を探している


◆ こんな方には葬儀社・供養会社がオススメ
永代供養や散骨を考えている
遺骨の扱いについて専門的なアドバイスを受けたい
供養を重視している


墓じまい後の供養方法をお探しの方には、海洋散骨という選択肢もあります。
銀河ステージの「墓じまい散骨プラン」では、遺骨の粉骨から海洋散骨までトータルサポートが可能です。

☑改葬手続きのサポート付きで、スムーズに進められる
☑墓じまいと供養を一度に完了できるため、費用の負担を軽減できる
☑自然に還る新しい供養の形として、選ばれる方が増えている

「墓じまいを機に、供養の方法を見直したい」「費用を抑えつつ、しっかりとした供養をしたい」とお考えなら、ぜひ 銀河ステージのプランをチェックしてみてください。
詳しくはこちら ➡ 墓じまい散骨プラン


墓じまいの総括と今後の考え方

墓じまいは、先祖を敬いながら、これからの供養のあり方を考える大切な節目です。
費用や手続きの負担が気になるかもしれませんが、適切な業者選びと計画的な準備で、納得のいく方法を見つけることができます。
改めて、墓じまいを進める上で重要なポイントを整理すると

・ 費用の内訳を把握し、無駄な出費を抑える
・ 複数の業者から見積もりを取り、適正価格で依頼する
・ 供養方法をしっかり考え、家族と話し合う

今後の供養の形は、多様な選択肢の中から自分に合った方法を選ぶ時代になっています。
大切なのは、無理のない形で、家族とともに納得できる方法を決めること。

墓じまいを検討しているなら、まずは情報を集め、自分たちに合った選択肢を考えてみましょう。

海洋散骨のコラム

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ご不明点やご相談も弊社のコンシェルジュが誠意を持って対応させて頂きますので、お気軽にお問い合わせください。

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